ハーバルセラピストの アーティチョーク

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♦アーティチョークでチーズを作る

すごく柔らかいチーズができる

アーティチョークでチーズできるの?どんな味?苦い?、、、
ご存じない方にとっては、まったく想像がつかないかもしれません。
では、その内容はといいますと、
チーズですから、乳製品には変わりはありません。牛乳(ヨーロッパでは羊やヤギの乳を使うらしい)で、その乳を固まらせるのにアーティチョークが使われます。
チーズつくりには、この固める役目をするレンネット(凝乳酵素)が必要になるのですが、この役目をするのが、なんとアーティチョークの雄しべにつく白い粉状のものなのです。
レンネットには、動物性(反芻動物:牛、ヤギ、ヒツジの乳児の第四胃の消化液から抽出)と植物性(イチジク、パイナップル、パパイヤ、キウイーなどから抽出)や微生物由来のものがありますが、アーティチョークはその植物性の部類に入るものです。
植物性のものは動物性のものよりも凝固力は弱いので、柔らかいもの(クリームチーズより柔らかい)に出来上がります。調べると、スペイン、ポルトガルの伝統的な羊乳チーズには、これを利用したものがあり、柔らかいためにチーズの側面に布(さらし布)が巻かれている。(柔らかいので、熟成時の型崩れ防止の役目)

で、興味津々で、インターネットの情報を参考に作り方を調べて、挑戦しました。
(参考:乳酸発酵・チーズ作り解説 (eonet.ne.jp)

・6月に開花した花から採取した雄しべをすり鉢で水を足しながらすりつぶして酵素の入ったレンネット液を作成。

・低温殺菌した牛乳1リットルを 41~42℃ に加熱し、乳酸菌(無糖ヨーグルトを代用)を少々、食塩水2%で溶かした20ミリリットルのレンネットと混ぜてゆっくりと固まるのを待ちました。

・固まり方が弱いので、ボールにザルをセットしてペーパータオルを敷いてそこに投入し液体(多分ホエーだと思われる)と柔らかい個体に分離して、液体が落ちていくのを待ちました。

・残ったものが、そのチーズということになったが、やはり柔らかく、日本の絹ごし豆腐よりやわらかい。熟成前だったこともあってか、ほとんどにおいや香りはありませんでした。(パンにぬって食べましたが、熟成すると香りが立つか今後検証したいと思います)

・さらに試行錯誤すれば好みのものができそうに思えました。

・ただ、アーティチョークの花のおしべについた粉がミルクを固める様は、感激です。
・今も、スペインやポルトガルなどの伝統的な羊チーズにアーティチョークの雄しべが使われていて、それを発見した先人たちの知恵と能力には、すごいの一言です。
(ヨーロッパの田舎の農家で、羊または山羊の乳を搾った甕に、畑の片隅に植えてあったアーティチョークの花が何かの拍子で間違って入ってしまって(落ちてしまって)ほっておいたら固まった。それを偶然誰かが発見したのではないか、、、と勝手な想像をしております)知らんけど。